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理学療法士・作業療法士に語学力は必要なのか?海外勤務と日本勤務の違い

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理学療法士作業療法士も語学力が必要な時代に入ってきています。

 

先日、こんなニュースが流れていたのを御存じでしょうか?

www.sanyonews.jp

 

 

そこで今回のテーマは、

 

理学療法士作業療法士に必要な語学力」

 

についてです。

 

 

日本国内で生活していると、

英語を使って仕事をする機会

はなかなか無いと思います。

 

 

理学療法士作業療法士である貴方の場合、

カルテなどに記載する医療英語以外は、

必要に迫られることは少ない

ことでしょう。

(筆者は柔道整復師ですが、同じくほぼ必要無かったです。)

 

 

他業種の会社によっては、

 

社内公用語を英語にしよう

 

と努力していますが、

そもそもの語源が違う

言語の習得は難しいですね。

 

www.work-revo.com

 

英語圏の方とコミュニケーションを取る機会の多い方や部署では、

自然と外国語の使用頻度も増えるため上達しやすいですが、

 

技術職や日本人同士でしか

コミュニケーションを取らない場合は、

上達が難しい

 

ようです。

 

 

しかしながら、

 

東京五輪も来年に控え、

海外から来日される方が増加する見込み

 

となっています。

 

 

そして、そのまま日本に定住する

外国の方も増えることでしょう。

 

 

また、どの業種においても、

 

グローバル化が避けられない時代

 

ですので、

語学力は必要に迫られる

ことは間違いないでしょう。

 

 

今回は、日本の現状と筆者自身の経験から、

理学療法士作業療法士にとって必要な語学力

についてお話しします。

 

blog.rehastreet.com

 

 

 

理学療法士作業療法士が知っておくべき海外での語学事情

現在、筆者は

カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー

出張治療を営んでおります。

 

筆者個人の状況だけで言うと、

 

「最低限の語学力だけ」

 

で問題無く仕事ができています。

 

 

 

リハビリセラピストが海外で独立して働くときに「最低限必要な語学力」

 先ほど挙げた、

 

「最低限の語学力」

 

ですが、

詳しくは以下の5個に分類されます。

 

①予約(電話・メール)を受ける時の会話または返信

 

②施術前(リハビリ)の問診

 

③施術中(リハビリ)の会話(少々)

 

④施術(リハビリ)後の身体や症状確認・説明

 

⑤施術(リハビリ)後の説明を文章化してメール送信

 

が挙げられます。

 

 

加えて、

 

ホームページや広告に乗せるコピーライティングなど文章力も必要

 

ですが、こちらは

 

外注して日本語文を翻訳してもらう

 

ことで解決できます。

 

 

 

リハビリセラピストが海外の病院・クリニック等で働くときに「必要な語学力」

 先ほど挙げた例は、

 

あくまで自営業として雇用関係が無い場合

 

です。

 

 

一般的な現地の病院やクリニックで勤務する場合

 

は以下の能力が必要となります。

 

 

⑥カルテなど書類に記載する文章力

 

⑦検査結果などを読み取る語彙力

 

⑧同僚・上司・部下等との医療機関におけるコミュニケーション・日常会話

 

 

が追加されます。

 

 

この、

⑥〜⑧の3点がかなりの難点

です。

 

個人で仕事をする場合と比べて

 

圧倒的に必要な単語数や使用頻度が上がり

 

ます。

 

 

 

日本のリハビリテーション現場で外国の患者さんを相手にする場合に「必要な語学力」

今まで挙げてきたことは、

 

「海外の病院・クリニック」で勤務する場合

 

ですので、

①〜⑧を必要とされる方は少ない

かと思います。

 

 

多くの場合、

 

「日本の病院・クリニック」

 

 

「日本語圏以外のクライアント(患者)さんを対応すること」

 

が求められることでしょう。

 

 

そのため、、、

 

施術(リハビリ)前の問診

 

施術(リハビリ)中の会話(少々)

 

施術(リハビリ)後の身体や症状確認・説明

 

の3つがクリアできれば、

 

日本のリハビリテーション現場では、ほぼ問題無い

 

でしょう。

 

 

 

日本のリハビリテーション現場で外国の患者さんを相手にするときは「不要な語学力もある」

 ①予約(電話・メール)を受ける時の会話または返信

基本的に、

 

理学療法士作業療法士そのものが電話対応する場面は少ない

 

と思いますので不要です。

 

 

⑤施術後の説明を文章化してメール送信

病院勤務の場合、

 

患者さん本人に理学療法士作業療法士から直接メールを送ることは無い

 

ため、これも不要です。

 

 

 

⑥〜⑧は組織内の日本人同士のコミュニケーション

 

のため、これもまた不要となります。

 

 

 

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【まとめ】

海外からのクライアント・患者さんが自国以外で、

わざわざ病院やクリニックへ通院するということは

 

「治療」を最優先に求めている

 

ということです。

 

 

日常会話をすることを目的に

来院しているわけではありません。

 

 

当然のことですが、

 

治療技術・知識を高めて提供するのが最重要

 

です。

 

 

+αとして②〜④の語学力を伸ばしていく

 

ことで海外からのクライアント・患者さんの為になり、

そして、

理学療法士作業療法士である貴方自身の力」

になることで、

将来の選択肢が拡がる

ことになるでしょう。

 

海外でのリハビリテーションに興味がありましたら、

語学の勉強も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

 

【筆者プロフィール】

山本 将也

柔道整復師、愛知県名古屋市出身

接骨院・整形外科・デイサービスなど経験後、現在カナダ・バンクーバーで出張治療を行う。

https://masasama758.wixsite.com/masayayamamoto

 

 

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