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超職人時代に突入?理学療法士・作業療法士はAIに仕事を奪われるのか?

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未来を語る上で「AI」と「5G」は外すことのできないキーワードです。

 

 

 

昨今、話題になっている「AI」によって多くの仕事が奪われると言われていますね。

人工知能(じんこうちのう、(英: artificial intelligence、AI)とは、「『計算(computation)』という概念と『コンピュータ(computer)』という道具を用いて『知能』を研究する計算機科学(computer science)の一分野」を指す語[1]。「言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術」[2]、または、「計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野」ともされる[3]。

【引用】Wikipedia

 

医療業界では大黒柱である、

 医師の仕事の8割がAIに置き換えることができる

と言われています。

 

驚きますよね!

 

では、

理学療法士作業療法士言語療法士といったリハビリ職種

は今後どうなっていくのでしょうか?

 

 

 

 

理学療法士作業療法士の仕事は奪われない

 

週間エコノミストによると、

 

理学療法士の仕事の0.4%、作業療法士の仕事は0.1%しか自動化できない

 

とされています。

 

 

AIが得意なことは、

人間の記憶力では不可能な膨大な量のデータの蓄積とその膨大なデータを処理・分析して人間よりも正確な最適解を導き出すこと

です。

 

 

事実、すでに

画像診断において医師よりもAIの方が圧倒的に正確な診断ができる

 ということが実証されています。

 

 

リハビリ職種でもAIが、

理学検査を挙げ、動作分析を行い、検査結果からリハビリプログラムを立案し、

その結果をさらに分析し新しいプログラムを立案する

という、最も頭を使う作業をAIが担ってくれます。

 

 

しかし、

 

AIは立案した検査やプログラムを実行することはできません。

 実行するのはやはり人間です。

 

 

診察をして、薬を処方する医師との決定的な違いです。

(手術をする外科医はAIに置き換えることはできません)

 

少し安心しますよね。

 

 

理学療法士作業療法士としての知識ではなく技術が重要になる

 

医療業界ではエビデンスに基づいた医療(EBM)」の重要性が

しばしば叫ばれます。

 

最新の研究データを知り

エビデンスに基づいた検査、

正確な動作分析、

エビデンスに基づいたプログラム立案

 

これができるセラピストが優秀という評価をされます。

 

 

しかし、今後はそれらは全てAIが実行してくれます。

 

これからのリハビリ職種に求められる能力は、

 

AIが提案してくれた検査とプログラムをいかに正確に遂行できるか

 

です。

 

 

つまり、

 

AI時代のリハビリ現場は「頭でっかち時代」から「超職人時代」に突入する

 

わけです。

 

 

 

患者さんに寄り添うことができるセラピストとしての「心」

 

また、実際に検査やプログラムを遂行するだけでなく、

検査やプログラムを実施していく上で、

 

必ず患者さんとコミュニケーションを取る必要がある

 

ため、

 

人間性

 

も非常に重要になってきます。

 これは医療従事者全職業に言えることですが。

 

AIが提案するプログラムや実生活での環境設定などは最も合理的な提案でしかなく、

場合によっては、

 

患者さんの意にそぐわない提案であること

 

も十分に考えられます。

 

 

AIでなくとも医師やセラピストでも、

 

エビデンスの押し付け」 

をしている人も多くいてトラブルを生んではいないでしょうか?

 

 

「患者さんの気持ちを汲み取って、実際に何が最適なのか?」

 

を患者さんと決めていくことは、今後も人間でしかできないでしょう。

 

 

 

逆に言えば、AIによってリハビリ職種は仕事が奪われるどころか、

 

より一層「患者さんに寄り添う」ことに集中できて「やりがい」をさらに感じる

 

ことができるようになるのではないでしょうか。

 

 

 

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そうはいってもリハビリテーション技術すらも置き換えられるかもしれない

 

今の所は仕事が奪われることはないとはいっても安心はしていられません。

 

歩行支援ロボットの精度はどんどん高まっています。

 

その技術が正確な関節可動域訓練を行える機械に使われたり、筋膜リリースなどの徒手療法の機械もどんどん良いものが開発されています。

 

再生医療も進み、

求められるリハビリレベルが下がってきたり、場合によっては、

 

リハビリすらも必要ない

 

というケースも増えてくるはずです。

 

 

そのためには、

 

今後のテクノロジーで何が起こり得るのか?

 

を考えていく必要があるでしょう。

 

 

 最後に

理学療法士作業療法士は技術職だからといって、安心していては他セラピストに置いて行かれるばかりかAIに脅かされる時代に突入してきています。

 

リハビリテーションの専門家・プロとして、常に知識と技術をアップデートしていく必要性が今後、さらに高まっていくことでしょう。

 

他の人が休んでいる間に、自分自身をアップデートしていく必要はありそうですね。

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