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訪問リハビリ職へ!まだ暑いこの時期「体温を下げる」には冷たい水を飲むより〇〇を冷やせ

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理学療法士作業療法士(特に訪問分野)の貴方!
患者さん・利用者さんへの「熱中症予防」に水分摂取を促してたり、

自身も水分摂取に気を付けたりしているかと思いますが、

水分をがぶ飲みしたりしてお腹を壊したりしていませんか?

 

筆者は・・・

「おなかが弱い」

典型的な日本男児なので

脂っこいものや飲みすぎた

翌日は大体トイレに籠っています(汗

 

だから、

冷たい飲み物を

極力一気飲みしないように

心がけているんですが・・・

 

体が熱くなると

「冷たい飲み物っておいしいですよね~」

 

ですが、

「冷たい飲み物を

一気飲みするより」

もっと効果的な

体温を下げる方法

があります。

 

 

それは実は・・・

 

「手のひらを冷やす」

 

ことなんです!

 

リハビリ職必見!体温を下げるには「手のひらを冷やす」と効果的

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体温を下げるのに、

「脇や首を冷やすと

体温が下がる」

これは医療職としては

常識ですが

なかなか

「仕事中に脇を

冷やしたりすること」

ってできないですよね?

 

でも、

手のひらだと、

気軽に冷やすこと

ができますが

「なぜ手のひらを冷やすと

体温が下がるのでしょうか?」

 

それは・・・

手のひらには毛細血管以外に、
AVA(動静脈ふん合)

という血管があり、
この血管が、

「冷たいペットボトルや氷を

握ることで血液が冷やされ、
体の内部を冷やす」

というメカニズム

になるのです。

 

AVA(動静脈吻合)とは

Intercommunication between an artery and a vein.(動静脈吻合)は毛細血管を通じないで、直接大きな径の連絡管により動脈が静脈につながることをいう。動静脈吻合は体の多くの部位に存在し、とくに手掌、足底および指の皮膚、爪床などにみられる。

 

つまり、

「表層に動脈と静脈が

存在していること」

になりますので、

「腋下を冷やすのと

同じ効果が得られる」

のです。

 

 

リハビリ専門職は役立つ知識「科学的に見ても深部体温の上昇は悪影響」

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国立スポーツ科学センター

2018年6月29日、

体に影響を与える暑さ環境

「暑熱環境」

でも、

運動パフォーマンスを

落とさないための

対策法について

東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた暑熱環境対策Ⅱ~身体冷却の実際~」

と題するセミナーを開催しています。

 

その中の一つに、

暑さのせいで

運動パフォーマンスを

落としてしまう

大きな要因の1つは

「深部体温の上昇」

という研究結果

が出ていました。

 

つまり、

深部体温が

高まれば高まるほど

スポーツや仕事の

パフォーマンスが

低下するという結果

が出ています。

 

これは、

定期的に

自分の身体を

冷やす方法を

確立しなければ

いけませんね。

 

 

リハビリの臨床でも使える?どれくらい「手のひら」を冷やすのが効果的か?

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オススメの冷却法としては、

「無理なく手をつけていられる程度の

冷たい水(10~15度)に

5~10分ほど手のひらを

浸しておくことが最適」

のようです。

 

氷水のような

冷たすぎる水は

血管を収縮させて

血流を悪くするので、
あまり好ましくありません。

 

しかし、

屋外でこのようなことを

することができないという

貴方は、

ペットボトルの

冷えたものを

握りしめるだけでも効果

はあります。

 

そして、

運動後には

水風呂に入ること

をオススメ

します。

 

こちらの目的は

パフォーマンスアップ

というよりも、

筋肉の炎症を取り、

ダメージが残りにくくする

という

コンディショニングの一環

になります。

 

もっとも、

「血圧が高めの方」

「心臓に問題を抱える方」

には

その限りではありません。

 

 

理学療法士作業療法士の貴方は知っていましたか?甲子園のベンチにもペットボトルが常備されています

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ちょうど今の時期、

第101回全国高校野球

選手権大会が開催されていますが、

高野連は、

この暑い時期に頑張る

球児たちの体調管理のために、

ベンチ内に手のひらを

冷やすためのペットボトルを

設置すると発表

しています。

 

これだけ熱い気温の中で

活躍する球児たちは、

もっと熱い環境で

戦っているのですから

大人の私たちが

彼らの体調を管理するのは

当たり前のことですよね。

 

「ドームや秋に甲子園を」

という意見も出ていますが、

「この時期にいかに安全にできるか?」

を考えるということも

大事なのかな?

と筆者個人的に

感じてしまいました。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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