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【理学療法士・作業療法士】「血液が減る恐怖」廃用症候群は筋力低下だけではない

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 リハビリテーションの臨床で多く出会うのが、

「立ちくらみ」、「めまい」

です。

理学療法士作業療法士である貴方は「立ちくらみのメカニズム」をご存知ですか?

 

立ちくらみやめまいのメカニズムを知っていますか?

 

急な血圧低下により

「立ちくらみ」

を引き起こしますが、

「起立性低血圧」は、

自律神経がうまく働かないため、

心臓が十分な血液を

脳や組織に送れない

ことが原因

になります。

 

宇宙飛行士は、

無重力下で活動するため、

様々な廃用症候群

戦っていかなければ

いけません。

 

そんな彼らの

廃用症候群を研究しよう」

というデータをみつけました。

 
知っていましたか?

この研究データを作成するのに、

「60日間寝ているだけで

170万円の報酬」

NASAが用意したようです。

 

あなたならやりますか? 

 

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【リハビリ職は必須知識】長期臥床は血液をも失う

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リハビリ職の貴方なら、

「長期臥床に伴う

廃用症候群

はよくご存知でしょう。

 

そして、

一番最初に

挙がる例として、

筋力低下

が思い浮かびませんか?

 

しかしながら、

筆者は、

「筋力低下よりも

循環動態をきちんと

理解しておく必要がある」

と感じています。

 

なぜなら、

「筋力をつけたくても、

栄養素が届かなければ

どれだけ運動したところで

筋力がつくはずはないから」

です。

 

では、

「なぜ血液は

失われていく」

のでしょうか?

 

 

 

理学療法士作業療法士なら知っている?】重力が及ぼす身体への影響

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ヒトの体は

重力によって

支配されて

います。

 

脊柱起立筋は、

抗重力位に常に働きますし、

骨は重力の影響から、

骨密度を正常に

保つことができます。

 

逆に、

重力から開放されると

骨粗鬆症が進行したり、

抗重力筋は筋力を発揮できず、

筋力低下してしまいますよね

 

 

同様に、

寝たきり状態が引き起こす

循環調節能力の低下は

全血液量の減少によるもの

と報告されています。

 

つまり、

臥床状態では

重力の影響が無くなり、

立位に比較して

血液が上半身により多く配分され、

胸腔や腎臓の血流量も増加します。

 

このため、

体液を調節している

ホルモンが抑制されて

尿の排泄量が増加するので、

体液が減少します。

 

体液の減少は、

血漿量を減少させ、

更に、

全血液量の減少

を引き起こします。

 

この結果、

一回拍出量も

少なくなるので

安静時心拍数が増大

するのです。

 

患者さん・利用者さんで

安静時心拍数が増大している方

いらっしゃいませんか?

 

 

この様に、

除重力位では、

筋力だけではなく、

循環器系にも

多大な影響を及ぼしている

のです。

 

このあたりを、

きちんと理解した上で、

運動療法を行って」

いきましょう。

 

 

【最後に】リハビリテーションに必要な摂取カロリーの計算と栄養状態

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病院食で、

「本当にリハビリがうまく進むものなのか?」

と疑問になりませんか?
 

筆者は

常日頃から

思うことがあります。

 

病院で、

摂取カロリーや

栄養状態を管理されている

患者様であればいざしらず、

施設での食事量や

摂取カロリーで

「本当に適切なリハビリ」

が行えるのか?

 

貴方は疑問に

思ったことはありませんか?

 

ざっくりではありますが、

「高齢者施設の

食事摂取カロリーは1500~1700kcal

塩分約8g以下」

とされていることが

多いそうです。

 

しかしながら、

「これからリハビリを頑張ろう」

としている方にとって

本当に、

このカロリー量は

正しいのでしょうか?

 

「高齢者にとって

必要な摂取カロリーを

計算する方法」

を見つけました。

 


(例)80歳男性の場合

身長160cm、身体活動レベル「II(ふつう)」で計算します。

 

1) 適正体重:1.6×1.6×22=56.3kg

 

2) 基礎代謝量/日:56.3kg×21.5=1211kcal

 

3) 推定エネルギー必要量/日:1211kcal×1.70=約2060kcal

 

「2059kcal」が80歳男性の必要カロリーです。

 

引用先:

高齢者にとって必要なカロリーは?計算方法・食事量の目安について解説 | まごころ弁当

 

もちろん、

食事制限や

その他の影響もあると思いますが

今回の記事から、

「患者様のリハビリ

を進める参考」

になれば幸いです。

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました!

 

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