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【声掛けの可能性を知った日】経験を積んだ理学療法士・作業療法士(リハビリ職)だからこそ改めて知っておきたい『声掛けの重要性と可能性』

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理学療法士作業療法士として働いていれば、日々、勉強の積み重ねです。

その日の臨床、リハビリで結果が出なければ参考書を読んだり、研修・セミナーに参加し治療技術の研鑽が必要不可欠です。

しかし「基本のこと」を疎かにしてしまうと、せっかく学んだ技術も充分に活かせないことがあります。

 

理学療法士作業療法士

日々の臨床で、

 

仮説を立て

 

評価を行い

 

実際に治療・アプローチを実施し

 

結果や効果が出せたのか?を再び検証する

 

ことを繰り返していきます

 

 

効果や結果が出せなければ技術を学び、

 

学んだ技術で結果が出せるときもあれば、

 

結果が出なければ再び技術の精度を高めたり、

 

他のアプローチ法を考えてみたりもする

 

でしょう。

 

 

リハビリ職の貴方も、恐らくそうやって成長してきたのではないでしょうか?

 

治療技術やリハビリテーションアプローチ法を学び続けることは非常に大切なことです。

 

しかし、

「根本的に大切で基本のこと」

を忘れずに臨床に臨むことで、

より良い結果を出せることが多いです。

 

 

そして、今回は、

「声掛けの重要性・可能性」

について、

筆者が経験したことをもとに、

お話し致します。

 

現在、臨床で思うように結果が出せていないという貴方もきっと役に立つ内容ですので是非、参考にしてみて下さい。

 

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理学療法士作業療法士(リハビリ職)はコミュニケーション能力が重要

これは言うまでもありませんね。

意思疎通出来る方であれば、

適切なコミュニケーションで信頼関係が出来ることで、

その後のリハビリの結果も大きく変わることがあるのは、

きっと体験したり、身近で見たこともあるでしょう。

 

コミュニケーションや会話にお困りでしたら下記の記事を参考にしてみて下さいね。

コミュニケーションに関する記事

 【患者さんとの信頼関係構築に悩む貴方へ】理学療法士・作業療法士に必要な会話・コミュニケーション能力

 

 

リハビリテーションの臨床で変化や効果が出ない日々

ここからが筆者の体験談になります。

 

筆者も臨床で思うような結果や効果が出なければ、

 

必要な参考書を読んだり・・・

 

研修・セミナーに参加し・・・

 

翌日の臨床で学んだことを実践し、

 

結果が出ることもあれば、

 

結果が出ないことも多く・・・

 

その度に、

 

「技術の練習」「新しい治療方法を学んだり」

 

繰り返していました。

 

 

当時の筆者が勤務していた先では、

ベッド上での寝たきりの方で拘縮や褥瘡予防に対する

リハビリテーションの指示・処方が多かったため、

 

関節に対するアプローチ法を学び実践

 

していました。

 

 

基本的な関節可動域練習に始まり、

 

ストレッチ

 

PNF

 

関節モビライゼーション

 

などなど、

試してはみるものの、

一向に変化が出ない方が多かったのです。

 

 

 

理学療法士作業療法士が再認識しておきたい】意思疎通が難しい、寝たきりの方に対する声掛けの可能性

「拘縮予防だし、これ以上の可動域制限を出さないようにすれば良いかな?」

とも思い始めていた時に、

 

何をしても反応がない、

疼痛反応すらない方のリハビリ中、

ふと、

「〇〇さん、すこーし肘を伸ばしていきますよー」

と何の気なしに声掛けをすると、

わずかではありますが筋緊張が緩む感覚をはっきりと感じたのです!

 

その時に筆者は「声掛け」という基本で根本的な部分の重要性と可能性を痛感したのです。

 

ただ単に挨拶だけの声掛けでは意味がありません

 

「リハビリ(治療・アプローチ)に加え《適切な声掛け》」

をすることで、

今まで変化がなかった方でも、

可動域や筋緊張に変化が出ることが増えてきたのです。

 

もちろん、全員が全員変化や効果があったわけではありません。

 

しかし、

【声掛けの重要性・可能性】

に気づいてからは、

意思疎通が困難な方でも・・・

 

関節に対するアプローチだけでなく、

 

呼吸リハビリテーションや、

 

体位交換、

 

起き上がり・座位保持練習

 

など、

アプローチするたびに声掛けをするようになりました。

 

 

 

リハビリ職の【声掛けの重要性】は高齢者の方だけに限りません

声掛けの重要性は寝たきりの高齢者の方だけに限りません。

 

小児リハ対象で反応がないお子さんもいますよね?

そういった、

お子さんにも声掛けをしながらアプローチをすると、

違う反応が出てきたりすることも多くあります。

 

何よりも、

「1人の人間(子供)として関わってもらっている」

というのを、

身近でみている御両親と大きな信頼関係を結ぶことにも繋がっていくのです。

 

ここからも、

【声掛けの可能性】

が感じられますよね?

 

 

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【最後に】経験を積んでも基本を忘れないリハビリテーションセラピストは信頼される

いかがでしたか?

 

今回は、

筆者の体験談による教訓

となってしまいましたが、

理学療法士作業療法士は多くの患者さん・利用者さんを診る」

ため忙しくなってくると業務をこなすことで精一杯になり、

精神的な余裕がなくなることも珍しくありません。

 

そして、

思うような結果が出なければ尚更、余裕がなくなる

ことでしょう。

 

だからこそ、

そう言ったときに、

「一度、ふと立ち止まって基本」

を思い返してはいかがでしょうか?

 

今回は、

「声掛けの重要性・可能性」

についてお話ししましたが、

他にも基本となることが多くありますよね?

 

「忘れてしまっていた《基本的なこと》が、実は貴方を助けてくれる」

かもしれませんよ。

 

今回の記事を参考に是非、明日からの臨床でも諦めることなく必要とされるセラピストでいて下さいね。

リハストリートでは、理学療法士作業療法士の貴方を応援しています!

 

 

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