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【理学療法士・作業療法士の将来性は?】リハビリ職の気になる給料や働き方は今後どうなる?

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医療・介護分野において今でも理学療法士作業療法士といったリハビリテーション

は人気の資格と言えるでしょう。

しかし、現在働いている理学療法士作業療法士の中にはリハビリ職の将来性に不安を

抱いているセラピストも少なくありません。

 

理学療法士作業療法士(リハビリ職)は増加傾向にある

理学療法士作業療法士といったリハビリ職は、

医療・介護業界でも注目度が高いリハビリテーションの専門職であり、

国家資格でもあるため、理学療法士作業療法士を目指す人は少なくありません。

また、それに伴いリハビリ養成校の増加により、

理学療法士作業療法士の数は年々、増加傾向となっています。

 

そして、

リハビリ職が爆発的に増えたことにより、

今、需要と供給のバランスが崩れ始めている

ことも問題視されています。

 

リハビリ職の需要と供給の関連記事 

理学療法士・作業療法士(リハビリ技師)の「需給分科会による需給推計(案)≪需要と供給≫」からみる今後の見通し・予測(需要は?年収・給料は?)

 

 

 

理学療法士作業療法士(PT・OT)の年収・給料、実際の収入は?

【まずはこちらの2つの記事をご覧下さい】

理学療法士の平均年収ってどれくらいか知ってる?

平均年収からみる作業療法士の気になる収入

 

上記記事をみると、

理学療法士作業療法士ともに給料に大きな差はありませんが、

昇給率が一般的なサラリーマンに比べ低いことが、

現役世代のセラピストにとって一番の懸念材料

と言えるでしょう。

 

また、理学療法士作業療法士といったリハビリ職は、

平均年齢が若いため(約33歳)、他のコメディカルスタッフに比べると平均年収が低く出やすいのです。

 

実際のところ、給料に関していえば、

「一人暮らしで食べていくには困ることがない水準」

と思ってもらった方が良いでしょう。

 

 

 

リハビリテーション職の初任給・給料の相場は?

リハビリ職の初任給を「20歳~24歳」と「25歳~29歳」の平均年収から男女別で見ていきましょう。

 

《男性≫
20歳~24歳  3,623,700円
25歳~29歳  3,954,900円

 

《女性≫
20歳~24歳  3,242,900円
25歳~29歳  3,856,300円

 

上記のようになっております。

平成28年度の大卒初任給平均給与が20.5万円(厚生労働省調べ)であることを考える

と、決して低くはない金額ではないでしょうか?

 

 

 

 

リハビリ職の需要は間違いなくある

病院や福祉施設は、福利厚生面といった待遇も比較的充実している職場が多いです。

 

さらに、団塊の世代が高齢者となる「2025年問題」に向けて介護分野でのリハビリセラ

ピストの活躍も期待されているのは間違いないでしょう。

 

 

 

 

理学療法士作業療法士は給与面以外の待遇も考慮するべき

就職・転職では給料・年収に目がいきがちですが、

日々勉強し知識と経験を備えていかなければならないため、

研修費の助成などが充実している職場に注目する

のも一つの選択肢です。

研修・セミナーへの参加費に加え交通費や宿泊代など、

リハビリ職として成長することも考えると、

それなりの出費が必要であることも念頭に置く必要があります。

長い目で見て、自身のキャリアアップに繋がりやすく、

自分が学びたい専門分野の技術が学べる職場を選ぶことも重要

と言えるでしょう。

 

 

 

 

今後、理学療法士作業療法士(リハビリ技師)に求められるものは?

少子高齢化社会とともに日本における社会保障制度も年々変化し、医療保険介護保険

ともに診療報酬は毎回、改定されています。

 

爆発的に理学療法士作業療法士が増えたこともあり、中には個人レベルでの質の低下

も叫ばれており、需要と供給のバランスの崩れと重なりリハビリの診療報酬は年々、削

減傾向となっております。

 

 

理学療法士作業療法士といった資格の希少価値はなく、これからは理学療法士・作業

療法士レベルでなく、各々が自己研鑽し自身の価値を高めなければいけない時代となる

でしょう。

 

各個人が専門性を高め、理学療法士作業療法士としての質を担保するのは当然のこと

として、その上で各セラピストがチャレンジ精神を持ち挑戦し続けることが、社会貢献

に繋がります。

 

患者さん、利用者さんのために努力を惜しまず、日々知識を増やそうと前向きに取り組

んできたセラピストに加え、組織やチームのマネジメント・管理能力を高めてきたセラ

ピストにとっても、今は大きなチャンスと言えます。

 

超急性期から、回復期、維持期、訪問やスポーツ分野、さらには自費や起業など幅広い

分野で専門性を生かせる場が広がっているのは間違いありません。

 

また、自己研鑽の一環として、他職種の資格取得を考えるのも選択肢の一つです。

他職種の理解を深めるためにケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を取得したり、

3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、福祉住環境コーディネー

ターといった資格の専門知識の習得を目指すことで、リハビリ職としての自身の可能性

をより広げられることになるでしょう。

 

 

 

 

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【まとめ】リハビリテーション職の今後・将来性について

理学療法士作業療法士言語聴覚士といったリハビリテーション職を取り巻く環境は

年々変化しており、診療報酬、介護報酬の改定などにより年収や給料といった収入面で

影響を受けやすいのは事実です。

 

しかし、自身の専門性を見出し、日々自己研鑽を惜しまず治療技術・スキルを磨いてい

くことで、セラピストとして活躍できる分野の拡大やキャリアアップに間違いなく繋が

っていきます

 

まずは、

将来を悲観する前に、

「自身を磨いていく」

「キャリアアップするためにどのように動くか?」

を考えて行動されてみてはいかがでしょうか?

 

 

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