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【起業を考えている方必見】理学療法士・作業療法士による整体院起業の実際

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リハビリ職種の副業の中で、今でも是非が問われているのが「整体院の起業」です。

 

 

リハビリ職種の整体院起業は違法?合法?

 

リハビリテーション職種は柔道整復師鍼灸師と違い、

「開業権」

を持っていません。

 

 

そのため、

 

リハビリ職種による自費診療での施術などは違法だと思っている

 

方が多いようです。

 

 

数年前に理学療法士協会の会長による

 

理学療法士の自費分野での整体院開業は認めない」

 

という旨の御触書を発表したのも大きな影響があったと思いますが、

実際には、

 

理学療法士作業療法士による整体院の起業は合法」

 

なのです。

 

 

※賢いリハビリ職(リハビリ技師)は下記のように転職し年収・給料を上げています。

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リハビリテーション職種の資格を持った民間セラピスト」が鍵

 

理学療法士作業療法士による整体院の起業は合法

 

・・・とは言っても本来、

理学療法作業療法は「医師の処方の下で行われるもの」

となっているため、

 

ホームページなどで「理学療法作業療法を提供します」と言うことはできません。

 

 

しかし、

 

理学療法士作業療法士の資格を持った民間セラピスト」という立場で、

理学療法士作業療法士という資格を持っている」ということを記載する

 

こと自体は全く問題ありません。

 

 

 

整体院などの施術院は全国で約18万件

 

厚生労働省の資料(平成24年度)によると、

各分野の施術所数は次の通りとなっています。

 

・柔道整復の施術所数:42,431件(昨年比増加率7.4%)

 

・あん摩、マッサージ及び指圧を行う施術所数:19,880件(昨年比増加率3.1%)

 

・はり及びきゅうを行う施術所数:23,145(昨年比増加率9.9%)

 

・あん摩、マッサージ及び指圧、針、ならびに灸を行う施術所数:37,185件(昨年比増加率1.3%)

 

・整体、カイロプラクティック、リラクゼーションサロン等の施術所数:76,430件

 

 

この数は、

 

コンビニエンスストアの2倍にも及び近年では施術所の乱立が問題視

 

されています。

 

 

倒産件数に関しては、

「前年に比べ2倍と過去最多」

となっており、

 

整体院や施術所の乱立による競争激化のため整体院・施術所経営は非常に困難

 

となっています。

 

 

リハビリ職種の場合は保険を使うことができないため、

 

保険適用の接骨院鍼灸院と比べて価格面で圧倒的不利な立場

 

にあります。

 

また、

自費診療でも、

「60分2980円」

という激安マッサージ店も増えており、

価格競争がさらに激化していく中、初回無料といった整体院

も増えてきています。

 

 

整体院経営は競争激化の割に稼げない

整体院の価格相場は、

「60分5000円」

と言われています。

 

数年前までは、

 

1000円/10分が収支の分かれ目

 

と言われてきましたが、

不景気や激安チェーンの台頭で単価はどんどん下がっています。

 

 

「営業時間がおよそ10時間程度」

であれば、

「1日に施術できる人数は多くても6〜8人程度」

です。

 

単価を5000円だとすると、

「1日の売り上げは4万円」

となります。

 

「月に20日営業」

とすると、

「月商で80万円」

が精一杯です。

 

そこから、

店舗代や光熱費、広告費などの経費を引くと・・・

 

「おおよそ月収50万程度」

 

となります。

 

スタッフを雇ったり多店舗経営に成功すれば、

 

年収1000万以上も可能

 

ですが、

ほとんどの整体院は、

 

年収600万円程度

 

が精一杯なのが現状です。

 

「毎日予約が埋まるということは少ない」ため、

実際はもっと少なく、

 

「病院勤務に毛が生えた程度の収入」

 

しか得ることはできません。

 

 

また、

 

予約を埋めるためにホームページのSEO対策

 

各種SNSの活用などの営業活動の労力

 

を考えると、割の良い仕事と言えるものではありません。

 

 

 

理学療法士作業療法士は週末起業など小さく始めるのがベター

 

病院勤務のセラピストは低所得層と言われていますが、

 

営業努力をほとんど必要とせずに安定した収入を得る

 

ことができる仕事です。

 

 

そのため本業をベースにしながら、

 

週末や病院の休診日を使って自宅やレンタルスペースでの自費整体を始める

 

のがベターだと考えられます。

 

インターネット広告等で、

 

「初月からウン百万円!!」

 

といった広告をよく目にしますが、

上述のように、

 

計算上はほぼ不可能な収入

 

と思って良いでしょう。

 

 

そういった整体院は、

 

「回数券などを強引に買わせることで、初月の売り上げを高くしている」

 

だけであり、

 

「それ以降は売り上げが上がらない」

 

という整体院がほとんどです。

 

 

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理学療法士作業療法士の自費整体は、稼ぐのは大変だが制約がなく「自分のやりたい施術」ができる

 

今回の記事では、かなり厳しい現状を話しましたが、

 

自費診療は制度の縛りがなく、

保険下リハビリにあるような時間的な制限

 

がありません。

 

自分のやろうとしている施術を存分に発揮

 

できます。

 

 

また、売り上げの全てが自分の取り分になるため

値段設定を高めに設定するとして・・・

 

例えば「単価を1万円」にすると、

自宅整体で「1日2人診る」ことができれば、

それで、

 

病院からの給与と同等の収入を得る

 

こともできます。

 

 

病院勤務では経験できない「営業」という作業を苦にせずこなせれば、

 

上手くいくとストレスレスな働き方ができる仕事

 

であるとも言えるのではないでしょうか?

 

 

不安や大変さを乗り越え

「好きなことをしている時間が増える」 ことで、

「自分自身の人生を豊かにする素晴らしさが味わえる」 ことは

とても有意義であり、素敵なことではないでしょうか?

「好きなことを仕事にしたい!」 と考えている理学療法士作業療法士の貴方は、

「既存の枠に捉われずに満足出来る働き方」 を模索してみてはいかがでしょうか?

理学療法士・作業療法士が「好きなこと」で働く前に知っておきたいこと - リハストリート

 

 

理学療法士作業療法士で整体院経営に興味のある貴方は、

ぜひ参考にしてみて下さい。